ムスカリ |
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【ムスカリについて】 |
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ムスカリは、地中海沿岸及び西南アジア原産のキジカクシ科ムスカリ属の秋植え球根です。決して派手な花ではありませんが、秋植え球根では定番の花で、チューリップなどの手前にまとめて植えると素晴らしい景観をつくります。 標準和名でムスカリというのは、ネグレクタム(M. neglectum)ですが、園芸で単にムスカリという場合はムスカリ属全体を指す場合が一般的です。 ムスカリ属の中で最もよく見かけるのはブドウムスカリとも呼ばれるアルメニアカム(M. armeniacum)で、単にムスカリといえば本種を指すほどです。本種と他種の種間交配種も育成されています。 その他には、羽毛ムスカリやマクロペタラム(M. macrocarpum)の園芸品種の 'ゴールデンフラグランス' 、などが栽培されています。なお、アルメニアカムによく似ていて、ルリムスカリとも呼ばれるボトリオイデス(M. botryoides)もありますが、栽培は少ないようです。 【栽培メモ】 大変丈夫で、もっとも育てやすい球根のひとつと言えます。10月に入ると葉を出してくるので、伸びてきたムスカリの葉を見ると、早く春が来ないものかと思わせてくれます。 毎年よく咲いてくれますが、アルメニアカムはよく分球しますので増えすぎて困るくらいになります。 |
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【ムスカリの概要】 |
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草丈 草丈は、15〜20p程度です。 花 この花の最大の特徴は、青紫の小さな花をブドウの房のように咲かせるところにあります。 花色は、白、紫があります。また、八重咲きや、花が羽毛状になったものなどがあります。 耐寒性・耐暑性
ムスカリは耐寒性があり、とても丈夫で、手間がかかりません。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Muscari spp. 学名の説明 Muscari・・・・・ギリシャ語の moschos(麝香)が語源です。 armeniacum・・・・・「アルメリアの」 macrocarpum・・・・・「大きい果実を付ける」 comosum・・・・・「長い毛を持つ」 aucheri・・・・・19世紀のフランスの植物学者 Piere Martin Remi Aucher-Eloyへの献名 botryoides・・・・・「ブドウの房のような」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 日当たりのよいところで育てます。 植え付け 植え付けは、10中旬〜11月中旬ごろが適期です。葉が伸びすぎる品種は、この範囲の中で、少し遅めに植えつけをすると、あまり葉が伸びずに花が咲いてくれます。 酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけの苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて庭土に混ぜておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5Lほど入れて、庭土を深さ20〜30cmほど耕してから植えつけます。
鉢植えの用土 市販の球根用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 植え付けの深さ 球根を植えつける深さは、庭植えで3〜5p程度、鉢植えでは球根の先が少し見える程度の浅植えとします。 株間 球根は、5p間隔で植え付けますが、3pほどに密植すると花時には一層見栄えがします。 鉢植えの場合は5〜6号鉢に5〜7球を目安にします。 植え場所 ムスカリは、半日陰でも咲きますが、日当たりのよい場所に植えると色が一層冴えて美しい花を咲かせますので、花壇に植える場合は、できるだけ、日当たりと水はけのよい場所に植え込みます。 植えっぱなしにする場合は、6月の休眠期から秋まで日陰になるようなところが最適ですので、落葉樹の下などがおすすめです。 置き場所 鉢やプランターに植える場合は、植え付けてから葉が枯れ始めるまでは、日当たりのよいところに置いて育てます。 植え替え 庭植えの場合は毎年掘り上げる必要がなく、2〜3年は植えっぱなしでかまいません。3年ほどすると球根が混みあってきますので、掘り上げて、秋に植え替えます。 鉢植えの場合は、毎年植え替えます。 日常の管理 鉢やプランターに植えた場合は、用土が乾いたらたっぷり与えます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。冬の寒さに十分当てることで花付きがよくなります。 鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくします。 休眠期の管理 6月ごろには葉が枯れてきて休眠期に入ります。植え替えを予定しているときは、葉が枯れてきたら球根を掘り上げます。 掘り上げた球根は、水洗いして日陰で乾燥させます。球根が乾いたら、分球しているものは球根を分けてネットの袋などに入れて、秋の植え付け時まで保管しておきます。保管場所は、雨の当たらない日陰の風通しのよいところにします。
鉢植えの場合は、掘り上げてもよいですし、葉が枯れてきたら水やりを中止し、鉢に植えたまま雨の当たらない涼しいところで秋の植え替え時まで保管してもかまいません。 ふやし方 分球して増やすことができます。 肥料 花壇に植える場合は、元肥として化成肥料を土の上に撒いて軽く土になじませておきます。花後にも追肥として化成肥料を与えますが、量は少なめでかまいません。 鉢やプランターに植えている場合は、固形の緩効性肥料を置肥をます。追肥として、花後に液肥を月2回ほど与えます。 病気・害虫 病害虫では、白絹病が発生することがありますので、キク科植物の後に植えないことと、水はけの悪いところに植えないようにします。 |
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